ESCLIP設置方法について

設置方法について

壁面への設置方法

壁面への設置方法は、主に2種類です。

①壁面にフックなどをつけて固定する

ボードに穴を開けることを踏まえて設計し、ハトメやブッシュなどを用いて穴を設けます。
これを、壁面に固定したフックなどにかける・吊る・またはネジで打ち込むなどにより固定します。
同様に棚や鏡用金具などを壁面に取り付け、ESCLIPには穴を開けない方法もあります。

②壁面に穴を空けずに壁に固定する

裏面全面を両面テープと接着剤などで接着します。
この場合、ESCLIP自体はできるだけ軽量に作ります。

配線について

配線にあたり、構造要素は大きく3つあります。

① 吸着面 :紙などを貼る部分。

・吸着させる仕組みは、総厚0.5mm程度の特殊なフィルムの積層体です。
・薄いため用途に応じた基材と貼り合わせます。
(Ex.アルポリ、スチレンボード、マグネットシートなど)
・見た目上表面にくる吸着面は、色や模様、オーダー画像などから幅広く選べます。

② 電源 :吸着力の元となる電気を変換し、吸着面に送る。

・電源は、電池やコンセントからの電気を吸着面用に変換し送る部品(いわゆる電子基盤)です。
・電池で使用するか、有線で(コンセントや壁内配線に接続)使用するかにあわせて、パワーを変更します。
・吸着力を高めるほどに電気を使用するため、電池で使用する際には実力を抑え使用します。
・逆に有線の場合にはフルパワーに近い実力を発揮させることができます。

③ 電池またはコンセント :電源に電気を供給する。

・弊社標準仕様の電池ボックスは、単3電池か単4電池を4本使用します。
・仮にポータブルだが吸着力を強くして長く使いたいといった場合には、単2や単1電池、充電池などが使用可能な
電池ボックスをカスタマイズします。
・壁面コンセントや壁内100V配線へのアダプター接続による常時駆動化が可能です。

配線の組合せ

配線の組合せは、主にA~Dの4種類に分けられます。

Aタイプ

吸着面と電源及び電池BOXが一体となったタイプです。

Bタイプ

電源、電池BOXが一体となったデバイスと
吸着面を別々に設置し、配線により接続します。

Cタイプ

吸着面と電源を一体にし、
アダプターで外部給電します。

Dタイプ

吸着面、電源、電池BOXの3つをそれぞれ独立させ、
配線でつなぎます。

実施例

実際の施工例でどのような設置を行ったのかを解説していきます。

施工例1:店舗什器

ESCLIP側に設けた補強穴を、壁面などにボード用のフック等を取り付けて吊り下げています。

施工例2:屋外掲示板

傷んだ既存の掲示板を取り外し、ESCLIP自体を貫通する形で内部の鉄筺体梁にタップネジで固定。

施工例3:屋内掲示板

既存の掲示板はそのままにし、基材3mmのボードを基材とした吸着面を貼り付け施工。 強力な両面テープとコーキングで固定。 下支えが無いため、基材は軽量なスチレンボードを使用。

施工例4:会議室

ESCLIP側には穴を開けず、壁面に鏡用の取り付け金具を用いて固定。

鏡取付金具部 拡大

取付金具の壁面への荷重固定には
フック用ピンを使用。

施工例5:案内板の一部

既存の掲示板に、ESCLIPに穴を開けず両面テープとコーキングにて固定。 下部支えがあるため落下の心配はなし。基材はPVCフォーム。 既存掲示板にφ150程度の穴を開け、案内板自体に来ているブレーカー側に線を通し接続。

施工例6:屋外掲示板 ホール前

既存の掲示板を改修(鉄の筺体に接着されていたマットと、残った糊材を除去。 表面を磨きなおし再塗装)し、上からESCLIPを両面テープ及びコーキングにて接着。 配線は鉄筐体に貫通穴を開け裏面側に回しこみ。 電源のパワーは高めつつ、単一電池での駆動用にケースを作成し使用。